JIAの主要な活動は「ワークキャンプ」と呼ばれるボランティア活動です。
そのワークキャンプには誰が、どのように参画しているのでしょうか。
ワークキャンプ以外にはどのような活動が実施されているのでしょうか。
<誰がワークキャンプに参加している?>
JIAのワークキャンプに参加するのは、JIAに会員登録した約2000人の中国の学生ボランティアたちです。
JIA会員の他、JIAと協力する他団体(日本、香港)も、JIAのワークキャンプに参加することができます。
その他社会人向けには、週末に社会人体験ワークキャンプやスタディーツアーなどが開催されています。
<誰がワークキャンプを主催している?>
JIAのワークキャンプはJIAの事務局のフルタイムの職員が開催するものではありません。
華南5省(広東、広西、湖南、湖北、海南)の8都市にある「JIAワークキャンプ地区委員会」が主催しています。
地区委員会はその地区の会員により構成されており、地区周辺にあるハンセン病快復村で自主的にワークキャンプを開催しています。
ちなみに、ワークキャンプの開催にかかる費用は基本的に自己負担もしくはフリマなどで集めます。
<JIA事務局のフルタイムの職員は何をしている?>
事務局は、地区委員会の会員に寄り添いながら成長を促し、地区委員会がより良いワークキャンプを開催できるようサポートするために機能しています。
事務局にはプロジェクト、財務、広報の3つの部門があり、それぞれが人材育成、情報共有、地区委員会間の経験共有などの面から地区委員会をサポートしています。
<JIAの年間活動>
JIAの活動は、大きく以下のように分けられます。
-ワークキャンプ[100回/年]
-事務局主催の研修[3回/年]
-地区委員会主催の研修[24回/年]
-経験共有交流会(キャンプ前コーディネーター交流会[2回/年]、キャンプ前/後全体交流会[32回/年])
-ワークキャンプ前の快復村調査[100回/年]
-活動の宣伝活動[22大学/年]
-理事会(4回/年)
-会員代表総会[1回/年]
-ニュースレター発行[4回/年]
※[●回/年]は、2014年9月-2015年8月までに開催した活動回数です。
<年間活動の流れ>
JIAは、現在6か月を1周期に、活動を行っています。
6か月の活動は、4-9月、10-3月の2期に分かれて行われます。
青色の部分の研修と交流会は、事務局のプロジェクト部職員が、各地区委員会で
ワークキャンプの組織者(コーディネーター)研修を受けた会員を対象として開催します。
事務局主催の研修に参加したコーディネーターたちは、自分たちの地区に戻り
今度は自身が講師となって、その他のJIA会員のためにコーディネーター研修を開催します。
これにより、地区にいるより多くの会員がワークキャンプのために必要な
知識や技術を身につける機会を得ることが出来るようになっています。
地区での研修を受けたコーディネーターはキャンプ地(ハンセン病快復村とその周辺地域)のニーズを調査し、キャンプ地の住民やそこを管轄する政府と話し合ってワークキャンプで行うプロジェクトを決定し、大学で写真展やプレゼンなどの宣伝を行ってワークキャンプ参加者を集め、春夏の長期休暇にワークキャンプを準備します。キャンプ前後には交流会を開き、キャンプで行うプロジェクトを整理したり、振り返りを行って経験を蓄積していきます。
このようにして、JIAはより多くのキャンプ地で、質の高いワークキャンプを継続的に開催できるよう努めています。
よくある質問―ワークキャンプ
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问:
村人のハンセン病は既に完治していますか?
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答:
大部分の村人の病気は既に完治しています。しかし、一部の村には、現在病気を治療段階の村人もいます。
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问:
現在中国及びその他の国には、まだハンセン病患者がいますか?
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答:
います。けれど、現在はこの病気を治療する方法が整っているため、彼らがハンセン病の感染源になることはありません。
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问:
ワークキャンプに参加することで、ハンセン病に感染する可能性はありますか?
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答:
ありません。村にいる村人は皆既に病気が感知しており、感染源になることがないからです。村の中に現在治療中の村人がいる場合でも、既に治療を受けているため、そこから感染する恐れはありません。
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问:
ハンセン病快復村には小児患者もいますか?
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答:
基本的にいません。ハンセン病は遺伝する病気ではないため、そういう状況はめったに見られません。
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问:
なぜ、村の子供も村人と同じように差別をうけるのですか?
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答:
ハンセン病に関する科学的知識の欠如により、ハンセン病には強力な伝染力と遺伝性があると信じられているからです。実際には、そのようなことは起きません。
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问:
ハンセン病を治癒するのは難しいですか?
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答:
難しくありません。20世紀80年代から、世界保健機構が多剤併用治療を推薦し始めてから、ハンセン病の治療時間は格段に短くなりました。
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问:
なぜ、ハンセン病快復者は今でも快復村にいるのですか?
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答:
隔離されて数十年の月日が経ち、既に家族がいなくなっているからです。家族がいる場合でも、正しい知識がないために受け入れられない村人も多くいます。