2017年は中国国内において、活動を行う基盤を強固にします。
具体的には、①政府との関係強化、②JIAという組織そのものについての広報の強化、③JIAの財政基盤のひとつとしてのOG/OB会の強化です。
2012年までは、JIAは主に中国国外の財団の支援による団体でした。同年に組織の法人登録に成功し、中国国内の財団からの支援も得られるようになります。そして、2013年から2015年の間、菅野真子の加入により、社会人や企業による支援が始まります。2016年になると、OG/OB会が各地区委員会に整備され、彼らが寄付者(マンスリーサポーターとして)、資金調達者(チャリティー山登り)としてJIAを支えるようになります。こうして、ようやく、JIAは「来月の給料を払えるか」という心配まではしなくてもよい団体となりました。(まだまだ気は抜けませんが)。
そうすると、2017年度は少し余裕が出てきます。
政府:これまでは、中国政府との関係は弱く、ハンセン病快復村を管轄する政府部門との関係にとどまっていました。学生活動やボランティア活動に深く関わる共産党系の組織(共産主義青年団委員会)や、各大学の当局との関係なども深めていなかければ、活動参加者募集やハンセン病快復村周辺地域の小学校での活動の許可が下りません。
広報:これまでJIA関連の報道といえば、原田個人に焦点の当たるものでした。今年度はJIAという組織そのものや中国人ボランティア、職員がテーマの報道を増やし、「JIA=日本人」というイメージを変えていく必要があります。また、Wechat(中国版ライン)も活用し、中国の人々の間でJIAという組織そのものの認知度を向上させていきます。
OG/OB:昨年度、JIAの資金源が落ち着きを見せたのは、OG/OBの力によるところが非常に大きいものでした。今年度、それが続くのか?JIAの財政基盤の安定において、もはやOG/OBの存在は不可欠です。
共青団との関係
3月31日、北京にて早速、共産主義青年団委員会中央社会聯絡部の李森副部長にあってきた。李森さんとは彼がまだ広州にいた頃、JIAのメンバーの紹介で出あった。当時から広州の共青団に所属していた彼は、僕やJIAが共青団の賞を得られるように手を尽くしてくれた。ボランティアの事故の時にも支えになってくれた。
今彼は、中央レベルの共青団で働いている。中央の共青団は現在改革中で、外部の人間を積極的に取り入れ、多様なメンバーで活動していこうとしている。その流れで李森さんも中央に呼ばれたようだ。李森さんが担当するのは中国国内の若者の社会団体の発展で、JIAとまさにぴったりの領域だ。JIAではまず、広西壮族自治区南寧に共青団との関係を築きたい。李森さんは広西の共青団を紹介してくれると約束してくれた。
OG/OB会
4月中旬、各地のOG/OB会に呼びかけて、マンスリーサポーターへの協力を呼びかける。原田や菅野個人に頼った資金集めではなく、OG/OB会という組織の力を使った資金集めを行いたい。かつ、一過性の寄付ではなく、マンスリーサポーターという毎月定額の寄付を行う制度によって、安定的な収入を確保したい。今年度は、各地区委員会のOG/OB会と話し合いながらマンスリーサポーター加入候補者の名簿を整理し、一斉に連絡して協力を要請する形でマンスリーサポーターの増加を行う。