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「『このひとを大切にしたい』という気持ち」 関祐梨佳

2015-11-30

 

 2月9-17日の約一週間、湖南省?郴州にある乌泥洞(ウーニードン)村のワークキャンプに参加してきました。中国人学生20人、日本人学生6人。今回はインフラ整備などのワークはなく、とことん村人との交流に時間が使えるワークキャンプでした。



 乌泥洞をはじめて訪れたのは大学2年生の春休み。それから休みのたびに通いつづけて、ちょうど2年が経ちました。これまでワークキャンプに何度も参加したけれど、今回はその中でも最も有意義な時間だったと思います。


 以前の私は中国語が話せないことをとても悔しく思っていて、村に通ううちにどうしても村人と自分の言葉で話がしたいという思いがつのり、半年前から広州に留学に来てしまいました。その成果もあり、まだまだつたない中国語でも村のじいちゃんばあちゃんと直接話せるのが嬉しくて嬉しくて、村についてはじめのころは村人の家に行ってはおしゃべりするのに夢中でした。しかしその反面、ワークキャンプの運営や他の日中キャンパーとの交流についてはとても軽く考えていたようなところがありました。


 ある夜、日本人のキャンパー何人かで話していたとき、2つ年下のキャンパーにこう言われました。

 「みんな頑張って時間も労力も費やしてキャンプをよくしようとしてるのに、それをわかってる?最低限のことはちゃんと協力しようよ。」

 もう1人のキャンパーからは、

 「下の世代がどんな気持ちでいまのキャンプを作ってるかって、ちゃんと聞いて話してるの?」

 と言われました。


 最初こう言われた時は、正直ムッとしました。でも、完全に言われた通りでした。夜の全員でのミーティングもゲームの時間も、寒さと疲れで下を向いていた。それに、他のキャンパーがどんな気持ちでキャンプを作っているのか、キャンプに参加しているのか、まったく聞こうとしていませんでした。自分は自分のしたいことをしているだけ。それは、キャンパーじゃない。


 それに気付いたその夜は、自分が恥ずかしくて恥ずかしくて、もう村人に合わす顔がないと思ったくらいでした。でもそれに気付けたその日からは、キャンパーひとりひとりがなにを考えて行動しているのか想像し、話すように心掛けました。キャンプの中でも疑問に思ったことは口に出し、改善していきました。たとえば夜のゲームの時間。ダラダラとゲームをしてみんなが疲れてしまうこの時間を前からなんだかなあと思っていたけれど、今までは口に出すことなくつまらなそうに過ごしていただけでした。でもそれをみんなに言ってみたら討論が生まれて、その中でお互いの考えを知り、そしてよりよいものにしようと一緒に協力できました。結果、ゲームの時間は短くし、キャンプの中で感じたことなどをシェアする時間を増やしました。それはすごくいい変化をキャンプ全体にもたらしたと感じます。


 キャンパー2人に怒られたその日からいろんなことが変化し、他のキャンパーとの関係も大きく変わりました。お互いの考えを知り、理解することで信頼が生まれる。そして、ちょっとクサい言い方をすれば「このひとを大切にしたい」という気持ちが生まれる。そんな風にキャンパー同士の関係がよくなると、それは村人との関係にも自然に影響していくものです。このキャンプでは、村人にもキャンパーにも、「このひとを大切にしたい」という思いがあふれていたように感じます。


 そして村を去らなければならないとき、村のじいちゃんばあちゃんと離れなければならないとき、そしてキャンパーみんなと別れなければならないときの離れがたい気持ち、「舍不得的感觉」(去り難い感覚)は特別つよいものでした。この気持ちがあるからこそ次のワークキャンプに向けてがんばろうと思えるし、早く村に帰ってじいちゃんばあちゃんみんなに会いたい。


 ワークキャンプって、村人のために、と考えたら、もしかしたらいちばん効率のいいツールではないかもしれないと思います。だけど、こんなにたくさんの人と出会えて、村人からも他のキャンパーからもたくさんのことが学べて、お互いに影響を与えあえながらひととして成長できて、、、。ワークキャンプには本当にいろんな側面があると思います。それって本当におもしろい。また次も楽しみです。


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