2015年10月1日から、広西省南寧において、JIA事務局スタッフが主催する「心構え編研修」が4日間にわたり開催されました。
JIAは、ワークキャンプに参加する学生キャンパーのために各種のトレーニングを実施しており、「この研修に参加するのは、ワークキャンプを組織することができる『コーディネーター資格』を持った限られた学生たちです。心構え編研修」は、そのうちのひとつです。
今回は各地区から16人の学生キャンパーが立候補し、研修に参加しました。
この研修の目的は、参加者が自分自身についての理解を深める過程のなかで自分の持つ価値を明らかにし、彼らの成長を促進することです。
研修で参加者は、いくつかのプログラムを通じて自身の過去や現在と向き合い、言語化し、それを参加者同士で共有します。
これにより、問題に直面した際にどのように自分や他人と向き合うかを知り同時に、人の感情や成長に気付き、伸ばしあう関係を学びます。
ここでの学びは、1-2週間泊まり込みのワークキャンプの中で大きく生きるだけではありません。
今回この研修に参加した学生は、4日間の経験を振り返ってこう語りました。
「自分を理解する過程を通して初めて、自分の価値について考えることができた。そして、自分を外に出してみたら、今まで見えなかった人とのつながりが見えてきた。昔一人で悩んでいたこと、抱えこんでいたことを他の人も同じように感じていたことが分かって、心強かった。」
「僕たちコーディネーターにとって、ワークキャンプは一つの作品みたいなもの。毎回何が起きるか分からなくて、いつも違う問題にぶつかる。今回の研修で、問題にぶつかった時、どうすればいいのかを理解することができた。今までは感情的になったり、すごく緊張したりしたけれど、もっと冷静に状況を理解できるようになった。」
「この経験はキャンプだけじゃなく、僕の家族や友達との関係づくりにもきっと役に立つと思う。いいワークキャンプを創ることと、いい生き方を創ることは、どちらも同じことだと思うから。」
JIAのワークキャンプは、人と人が関わり合い、新たな価値を生み出す場所です。
その価値をより高め合い、参加者同士が影響しあえるようにするためにワークキャンプを創る若者の絶え間ない成長が必要不可欠なのです。