3月28日、広州において、「原田燎太郎シチズンオブザイヤー受賞記念講演会」を実施しました。
当日は、原田だけでなく、ハンセン病快復者であるオウ?ジンジャオさんも講演を行いました。
56名もの方に参加いただき、JIAから支援者の方に感謝を伝えることができました。
その後、参加者の一人であるHさんが、活動についてブログでシェアしてくださいました。
ここでは、Hさんのブログを一部紹介させていただきたいと思います。
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私の友人が第25回シチズンオブザイヤーを受賞した。
彼らの活動は、支援者から元患者への一方的な支援活動ではない。支援者は元患者から多くの気付きや学びを得ている。元患者の中には、支援者の活動を見て、自分も小さな一歩を踏み出す人も出て来た。欧さんだ。彼は、自分たちがおかれている状況を皆に知ってもらおうと思い、大学に行き学生に講演活動を始めた。子供の時に隔離村に入れられ学歴は無い。話す言葉は広東語だけ。
勇気を出して小さな一歩を踏み出した。そして60歳を過ぎて、普通語の勉強をした。広東語訛りは有るが、コミュニケーションには問題が無くなった。そして中国国内だけではなく、日本でも300人超の聴衆が集まる会場で講演している。
オウさんも小さな一歩で自分を変えてしまった。オウさん自身の変化が、元患者の世界を変えた。
そして学生ボランティアたちも、欧さんの行動から勇気を学びを得ている。
この様な自分自身を少し変える小さな一歩の連鎖が、世界を変える大きな力になる。その秘訣は「使命感」と「喜び」だと思う。
自分たちの存在目的や共通の夢が「使命感」を育成する。
しかし使命感だけでは、活動の継続は難しい。時間とともに疲弊し、いつかは疲労破壊の様に、ポキッと逝ってしまう。活動には「楽しさ」が絶対に必要だと思っている。ボランティアたちの活動を記録した写真には、輝く様な笑顔のボランティアが写ってる。
トイレの穴を掘る時に「作業」だと思えばただの苦役だ。
今掘っている穴がトイレになると理解したら、それは「仕事」であり、目標と達成感が得られる。元患者の幸せのためにトイレを作りたいと願う者は「夢」を持っており、簡単な事では折れない強さを持つはずだ。
「夢」を持つ者には「人のために役立つ事」「人から頼りにされる事」に喜びを感じると言う最強のモチベーション原動力が与えられる。
だから「家」のボランティアたちは最高の笑顔でトイレの穴を掘る。
いずれにせよ、世界が変わってしまう程の改革も元をたどれば、一人の小さな一歩が多くの人の感動や共感を巻き込んで小さな一歩の連鎖を引き起こした結果なのだと思う。
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Hさんの言葉に、JIAの私たちも勇気づけられました。
これからも、原動力をなくすことなく、進んでいきたいと思います!