11月に、香港の高校生がワークキャンプに参加したことを覚えていらっしゃいますか?
JIAは毎年、外部の団体(企業/学校など)のためにワークキャンプを開催しています。
4泊5日という短い時間でしたが、中国のハンセン病快復村での経験は
都会で生活している学生にとって大きな刺激となり、また学びとなったようです。
以下は、参加した学生の感想の一部です。
“一番思い出深いのは、村人が私たちに魚と、お湯で割ったはちみつを飲ませてくれた時です。彼らの親切さも心を打ちましたが、それ以上に、私たちを見たときの村人の心から嬉しそうな顔にとても驚きました。村人は私たちを見るとすぐに椅子を準備して、走って食べ物をとってきてくれました。たくさんのものに恵まれすぎている人たちにとって、人がこんな小さなことで幸せになれるという事実は、本当に大きな意味があると思います。彼らのくれた幸せは、私に“幸せとは何か”を改めて考えさせました。”
“彼らは障害を抱えているけれど、私に笑いかけ、感謝をして、さらに私自身に対してまで前向きな影響を与えてくれました。これは簡単にできることではないし、尊敬に値することです。村の人は、人にやさしくすることの素晴らしさと、強く楽観的にいることの大切さを教えてくれました。このように感じたことは、確かに私のこれからの人生に大きく影響すると思います。この瞬間を、きっと忘れることはありません。”
“ハンセン病は他の国際的な問題と比べて確かに小さな問題となっている。けれども、そこにはまだ単純に無視することのできない多くのテーマが含まれていると思った。ハンセン病は単純に忘れ去られるべきではない。僕たちはこのことを世界の後ろに追いやるのではなく、より前に発信していくべきだと思った。一つの問題が軽減することは、それがいかに小さくても、世界にとっての前進の一歩だと思う。”
ワークキャンプは、人と人とのもっとも原始的なつながりを繋ぎ直す場所だと思います。
もしくは、人に対するもっともシンプルで、暖かい気持ちを思い出す場かもしれません。
簡単なこと、けれどとても大切なことを、日常の中で私たちは
ふとした瞬間に忘れてしまってはいないでしょうか。