2015年4月、JIAに嬉しいニュースが入りました。
私たちが長いこと待ちに待ったものが、やっと手に入ることになりました。
それは、、、“車”です!
2005年からJIAを支援していただいている笹川記念保健協力財団から
活動に使うための車両を提供いただけることになりました。
「JIA。。。車?」と思われるでしょうか?
実は、これからJIAが活動を広げる上で、車が必要不可欠なんです。
JIAは今、「コミュニティーキャンプ」という新しい活動の試みを始めています。
これは、地域社会(コミュニティー)でワークキャンプ(キャンプ)を行うというもの。
ハンセン病快復村と周辺地域をつなげるために、まずは
村周辺の小学校でボランティアがワークキャンプを行います。
JIAが設立してから10数年の間、JIAの活動拠点はハンセン病快復村でした。
ワークキャンプという手段で村の環境を改善し、差別をなくす活動をしてきた結果、
初めは「村人を助けるボランティア」だったはずの私たちが、いつしか村人の存在に
勇気づけられ、与えられ、成長するというサイクルが生まれるようになりました。
これは、ボランティアだけでなく、ワークキャンプに関わった周辺地域の人も同様。
人とのつながりを通して、それぞれが成長していくことが分かりました。
ハンセン病快復村に住む村人の平均年齢は70歳前後、若くはありません。
これから、高齢化によって村はどんどん縮小していくでしょう。
けれど、村がなくなった後も、この「ハンセン病快復村」から始まった
成長のサイクルを、ワークキャンプを通して作り続けていきたいと、JIAは考えています。
ハンセン病快復者の方々から学んだことを、次の場所、次の世代にも
引き継いでいくことが、JIAの使命だと思うのです。
そのために、村がまだ存在する今から、まずは村と周辺地域をつなげる活動、
すなわち「コミュニティーキャンプ」を始めることになりました。
全く新しいプロジェクトで、下見などで色々な場所を回る必要があります。
快復村は交通の便の悪い場所にあるため、公共機関だけでは移動効率が悪すぎます。
今回の車両入手は、JIAの将来に向けての大きな一歩となりました。
時代が変わることで、JIAの活動も少しずつ変容していきます。
けれど、活動の本質自体は決して変わることなく、これからもずっと
続けていきたいと願っています。
新しい挑戦に、期待が高まります!